【東京から電車で日帰り旅行】妻沼聖天山『歓喜院聖天堂』と『慈げん』のかき氷
2016年のGW2日目。日本一暑い街『熊谷』で、埼玉日光と呼ばれる『妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)』と、日本一美味しいかき氷と呼ばれる『慈げん』を目指しました!
熊谷駅からバスで「妻沼聖天山」へ
『妻沼聖天山』へは熊谷駅からバスで20分ほど。最初に出迎えてくれたのは国指定重要文化財の『貴惣門』。3つの破風を持つのは珍しいそうです。横から見ると3つの破風が良くわかります。この形は日本に3棟だけなんだそうです。
おめめがかわいい♪ どことなく7人の小人っぽい。
『仁王門』。大きな銅鑼が下がっています。
国宝の御本殿『歓喜院聖天堂』に到着したものの・・・
国宝の御本殿『歓喜院聖天堂』に到着。ところが、カラフルな装飾がところどころにあるだけで、埼玉日光と呼ばれる所以である、日光東照宮を超えるという豪華さは感じられない。あれぇ?まぁ、豪華といえば豪華。
アップで見ると、獅子がいたり亀がいたり天邪鬼がいたり、龍になる鯉がいたり。
本殿右手を見ると、豪華というよりは、むしろ詫び寂を感じるほどの地味さ。
突如現れた極彩色の世界
・・・と、豪華という話に肩透かしをくらいつつ、入場料700円を払って奥に進むとびっくり! 表から見えない裏手には極彩色の世界が!右手が最初に見えていた、正面となる一番質素な拝殿。屋根の一段低い部分が中殿(相の間)。左が一番豪華な奥殿。拝殿、中殿、奥殿と、本殿は奥に行くほど装飾がきらびやかになる構造となっていたのです!
奥殿は鮮やかな極彩色にまばゆい金!
像やら龍やら鳳凰やらの大集合。
全体を覆いつくす彫刻は何種類もの技法を駆使しているんだそうです。でも名前が残るのは彫った職人ではなく、最後に彩色した絵師たち。でもこの鷲と猿の彫刻は、何代目かの左甚五郎作と伝えられているとのこと。
かわいいリスさん。
日光東照宮35棟全ての技術を1棟に凝縮
『歓喜院聖天堂』は日光東照宮35棟全ての技術が1棟に凝縮され、しかもレベルがさらに上との評価もあるそうです。そう言われるとすごいお得感!寿老人。
実は数年前までは色褪せて荒んでいたのを、8年間13億円の費用をかけて修復。平成24年に晴れて国宝指定を受けたとのこと。これは修復した甲斐がありましたね~。
わらわらわらわら~。
庶民・農民の浄財のみで建立
国宝となったのは、その彫刻技術の素晴らしさに加え、質素倹約が推奨されていた建立当時にあって、44年もの歳月をかけ、庶民・農民の浄財のみで造られたという点が評価されたからだそうです。いったい何頭の動物が彫られているんだろう。
龍と獅子。
布袋様と恵比寿様と大黒様。神様が仕事を放り出して遊んでいられるほど豊かになるようにという願いが込められているんだそうです。
弁財天と吉祥天と毘沙門天。天邪鬼は毘沙門天の矛を持ち、呑気に女神たちを手招きしてます。
こちら側の鷲は作者も流派も違って、ちょっと簡素なんだって。
おすもう遊び。
雪玉遊び。
獅子舞。
夏祭り。
こまどり遊び。
お猿さんの彫刻もたくさん。
さる。
さるる。
親子さるる。
黄金の獏。だったかな?
もっと有名になるポテンシャルを秘めています
正面からでは分からなかったけれど、裏に回れば噂に違わぬ豪華絢爛さの国宝『歓喜院聖天堂』は、やっぱりすごかった! 今はまだ知名度が低いけれど、もっと人気になるポテンシャルを秘めてると思いますよ。ちなみに入ることのできない内部も含め、このサイトで360度パノラマ画像を見られます。
そんな豪華な建物のすぐ脇には、シンプルでかわいいお狐さま(?)もいたりします。
境内右奥手にある、昭和に作られた『平和の塔』。これもなかなかいい雰囲気。
ベンチが、すっごく、、、低いw 見事に4本の脚が崩壊w
お昼は和食ダイニング『あか石』で
お昼は妻沼聖天山すぐ横の、和食ダイニング『あか石』で。カウンターにあるおばんざいは取り放題。穴子の天ぷら重。穴子はふわっ、海老はとろりな火の通り具合で美味しい。観光地にあぐらをかいた定食屋とはちょいと違う感じ。店内が明るくて清潔なのもいいな。
のんびり街歩き
街歩きに出発。このお店は、文具屋なのかスキーショップなのかレストランなのかwさすがは日本一暑い街。あちらこちらに温度計が。
妻沼聖天山から歩いて5分ほどにある可愛いお菓子屋さん『さわた妻沼店』。奥には飲食スペースや石窯で焼ているピザ屋さんがあったりで、なかなかいい雰囲気。
なぜかビーバーの剥製がw
ちょっと歩くと、素敵な建物が。『坂田医院旧診療所』と書いてあります。
旧館好きとしてはぜひ入ってみたかったけれど、何かのイベント時にしか公開していないとのこと。残念。
行列の絶えないかき氷屋さん『慈げん』を初体験
名物を見た後は名物を食べに。行きとは違う路線のバスに乗って上熊谷駅近くの、日本一美味しいといわれるかき氷屋さん『慈げん』へ! とにかく人気なだけあって数時間待ちは当たり前だそうだけど、この日は1時間ほどで入れました。ちなみに日本一暑い街である熊谷は、熊谷のおいしい水から作った貫目氷を雪のようにふわふわに削ったかき氷を、『雪くま』と称して売り出してます。
本日のスペシャルメニュー。素材も展示されています。結構キワモノが多そうに感じるけれど、じゃがいもコーンですら美味しくて人気があるそうですよ。
まずは『ザ・キウイ』。「ザ」が付くシリーズは素材の味をストレートに楽しめる系。酸味が効いていて美味しい! 氷そのものにも味が付いている感じ。
次は『和三盆レモンの覚醒』。そのままだと眼の覚めるようなレモンの酸味が鮮烈。酸っぱいのが苦手なら、別添えされた和三盆のシロップをかければOK。
最後は『ベリーベリーミルクココア』。かき氷にココアってどうなの?と思ったら、ミルクが両者をまろやかに繋いで、さらにベリーの酸味が効いていて、びっくりするほど美味しかった。
よく考えたら氷をアイスに入れ替えれば無くない組み合わせなんだけど、それにしても絶妙なバランス感。他のメニューも一見「え?」と思うのが多いけれど、きっとどれも考え抜かれたバランスになっているに違いありません。さすがは日本一美味しいとも言われるかき氷屋さん。一度は行く価値あり!
観光&グルメを堪能できました
というわけで、上熊谷駅から秩父鉄道に乗って帰ります。登りも下りも一番線。
妻沼聖天山とかき氷。観光&グルメの最強タッグで楽しい旅でした♪
(おしまい)
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