【東京から電車で日帰り旅行】小澤酒造 澤乃井の酒蔵見学は、お酒も自然も満喫の旅

新緑の眩しい2018年5月。東京の西部、青梅市にある「小澤酒造 澤乃井」さんの酒蔵見学ツアーに参加してきました(参加は無料です)。定員にゆとりがある場合のみ当日の受付も可能なようですが、基本的には事前に電話またはインターネットで予約してからお出掛けしましょう!

ちなみに、「小澤酒造」が社名で、「澤乃井」はブランド名。小澤酒造さんの作っているお酒が「澤乃井」ということです。

JR青梅線「沢井」駅から多摩川に向かって坂を下ります

JR青梅線に乗って、小澤酒造のある沢井駅に到着。山と山の間を流れる多摩川の両岸に、町が作られています。



駅から多摩川に向かって、坂をぐんぐん下ります。



 坂を下った先には、「澤乃井」の大きなロゴの飾られた建物があります。



そこから道路を渡り、多摩川のほとりへとさらに下った場所に広がっているのが、小澤酒造株式会社さんの運営する庭園「澤乃井園」です。



清流ガーデン「澤乃井園」は、多摩川のほとりに広がる自然豊かな庭園

澤乃井園の奥には多摩川が流れています。いつも歩き回っている都内と同じ東京都とは思えない、この素晴らしい自然! 自分がいかに東京の端っこばかりで生きているか痛感させられます。



園内にこんこんと湧き出す仕込み水。この辺りは地下から染み出す水が豊富で、沢や井戸が多いから「沢井」という地名が付けられたそうです。そして、この水こそが、澤乃井のお酒を生み出す元となっています。



酒蔵見学ツアーのために、先ほど渡った道路の下の地下道を通り、「澤乃井」の大きなロゴのあった工場側へ戻ります。



澤乃井の酒造見学は、工場見学としての満足度高し!

酒蔵や酒屋の軒先に吊るされる、このまあるい「酒林(杉玉)」は、新酒が出来たという告知。去年の10月頃に吊るした時は緑色だったそうですが、今はすっかり茶色。今年の新酒が出来ると、また新しいものに変えるのだそうです。それを知ってからというもの、街中に吊るされた「酒林」の存在に気が付くようになりました。



発泡スチロールの手作り看板。何気にクオリティ高いです。酒蔵見学は、まずこの部屋で10分ほどの説明を聞いてからスタートです。



それではいざ、酒蔵へ。まずは、なんと300年も前の元禄時代に作られたという、通称「元禄蔵」の見学です。土壁で囲まれた蔵の中は、冷房も無いのにひんやり。というか、5月なのに寒い! 年間の温度変化が小さいという、土壁の断熱効果はすごいです!



続いて向かったのが、明治時代に作られた「明治蔵」。長期熟成の日本酒がずらりと並んでいます。



蔵の中で18年間保存されている日本酒は、きれいな琥珀色。なお、味は癖があって、好き嫌いは分かれるそうですw

この他にも、たくさん並んだ巨大なお酒の熟成タンクや、上槽室という、お酒を濾過する何十枚ものフィルターの付いた装置のある部屋を見せていただいたりと、工場見学の醍醐味である、普段見ることのない特殊な設備も存分に楽しめます。そして、説明をしてくださった澤乃井の従業員の方のお話も、上手で面白かったです(←重要なポイント)。



蔵から出て、次は仕込み水を汲んでいる井戸の見学へ。井戸といっても下ではなく、洞窟のように横に向かって掘ってあります。



洞窟の突き当たりにあるガラス窓で隔離された向こう側に、池のようになった井戸水が静かに横たわっています。日本酒の仕込みだけでなく、お米を洗ったり道具の洗浄にまで、全てこの水(と、あともう一ヶ所の井戸水)を使うのだそうです。この水が枯れてしまったら、もう澤乃井のお酒は作れません。



酒蔵見学の締めは、最初の部屋に戻っての試飲タイム。この日の試飲は仕込みで一度も火を通さずに作る、純米生酒「さわ音」というお酒。火を通していないから酵母がまだ生きているんだそうです。すっきり爽やかで飲みやすいお酒でした♪



澤乃井園は食事処も豊富

見学が終わったので、再び地下道を通って澤乃井園に戻ります。



澤乃井園内には何千円もする懐石のお店や、1,500円くらいの豆腐料理屋さんもあるけれど、せっかくの美しい自然環境なので、お昼は庭園内の売店で買うことにしました。650円の温かい「湯葉そば」を多摩川を見下ろす東屋でいただくのは、ある意味すごい贅沢です。くるくる巻かれた湯葉が面白いし、味にも満足。もつ煮などの小鉢や、酒蔵ならではの、生原酒のタンクから量り売りする日本酒なども売っています。



食後は多摩川の河原に降りて、橋の裏をパシャリ。このあと、ついつい30分くらい水切りに熱中しちゃいました。でも努力の結果、向こう岸まで届いたから満足です!



「寒山寺」と「櫛 かんざし美術館」への近隣散策も楽しめます

河原から戻って橋の上へ。誰もいなくなる瞬間を待っていたけれど、こちらの根負け。黒丸でごまかしましょうw



橋から眺める多摩川の流れ。川の中に大きな白い鳥がいるの分かりますか?



空にはトンビがピーヒョロと。



太陽に向かうイカロスのようです。



橋の向こう側にあるのは「寒山寺」。ここの鐘は誰でも自由に突き放題です。



鐘って、どうしてこんなにいい音が長く長く響くのでしょうか。



鐘撞き堂の先の階段を登ると、小さな本堂が。崖の途中にあるので、これ以上大きなものは建てられなそうです。



本堂の天井。かなり傷んでいるけれど、いい感じです。



橋まで戻り、その先に続く坂を5分〜10分ほど登ると、そこにあるのは「櫛 かんざし美術館」です。櫛とかんざしはよくわからないけれど、たくさん展示されていた印籠(&根付)はとても良かったです。美術品に近い工芸品です。これは集めたくなる気持ちがわかるなぁ。



美術館の裏には、多摩川を見下ろしながら散策できる庭が広がっています。視野のほとんどが緑と川です。



美術館から、再び橋まで戻ります。曲がり道って、曲がった先に何があるのかわくわくしますよね。(さっき上った坂だから、先は知ってるけどw)


工場見学と日本酒と自然環境。満足度の高いミニトリップです

橋を渡って再び澤乃井園に戻りました。せっかくなので最後は園内の「きき酒処」で、一番高い一杯500円のきき酒を楽しんで、旅はお終い。このお猪口は持ち帰り自由なのでお土産に持ち帰りました。


新緑のこの季節は、楽しい酒蔵見学に加えて、新鮮な緑を楽しめましたが、紅葉の季節もまた色付く木々を楽しめそうです。酒蔵としても、秋から冬にかけての仕込みの時期が一番活気があるそうですので、その時期もおすすめできそうです。

東京からの日帰りで、工場見学(しかも無料)と日本酒と自然を一度に楽しめる小澤酒造 澤乃井さんの酒造見学。ぜひ行ってみてください!
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