RHA MA750 Wireless 購入レビュー。有線版との音の違いを聴き比べてみた。


愛用している有線のRHA MA750に加えて、Bluetooth接続のRHA MA750 Wirelessを買い足しました。ドライバーやハウジングは基本的に有線版のRHA MA750と同じですが、無線になったことで、音質に違いがあるのか聴き比べてみました。

満員電車での有線イヤホンに限界を感じた

RHA MA750を買ってから約2年。毎日の通勤の友として、iPhoneでSpotifyを聴くのに愛用してきました。その音質は以前に記事にした通り、大満足の一言。自信を持って人に勧められる製品です。


しかし、問題は年々酷くなる通勤電車の混雑。身動きの取れない満員電車の中で、iPhoneから伸びたコードが近くの人のボタンやらに絡まることが増えてきてしまいました。音質を気にして「無線よりも有線」のポリシーで生きてきましたが、この状況はさすがにストレスが溜まります。

そこでついに宗旨変えを決断。満員電車では、音質よりも邪魔なコードがない方を優先すべし。ということで、音質的に大満足しているRHA MA750のWireless版を買い足すことにしました。



RHA MA750 Wirelessの開封と外観チェック

早速届いたパッケージがこちら。有線版で見慣れたハウジングに、どっしりしたネックバンドが繋がっています。



 蓋を開けたところ。



左右対称のきれいな形でパッケージングされています。ネックバンドはかなりボリュームがあるように見えますが、思ったよりも軽くて装着感は上々です。というか、ネックバンドがあることを忘れてしまいそうなほど、自然な付け心地です。最近は満員電車での左右分離タイプイヤフォンの落し物の多さが話題になったりしていますが、ネックバンドの存在を気にせずに落とすリスクを減らせるのは嬉しいことです。



ちょっとピントが合っていないけれど、ステンレススチール製のハウジングが相変わらず美しいです。



ネックバンド部の高質感にも抜かりはなし。ここにはNFCが内蔵されています。



反対側にあるのは、電源ボタンと充電用のUSB(タイプC )端子。USB端子にカバーが無くて剥き出しなのは、ちょっと不安感がありますね。



コードの途中に付いたリモコンボタン。今使っている有線版はリモコンのないタイプだったから、これがあるのも嬉しいです。満員電車の中でiPhoneを持った手を大きく動かす必要がないのは便利ですよね。



リモコンの裏側。「MA Series」の文字が誇らしげ。



相変わらず豊富に同梱されたイヤーチップ。奥のプレートだけでは収まりきらず、ビニールの袋の中にまで別添されています。Complyのウレタンフォームチップも健在です。コードクリップも入っているけれど、これは使うことはなさそうです。



奥の袋がイヤフォンのケース。有線版のカッチリしたものと比べると、ちょっと安っぽいかな。でも、軽いし、使い勝手は悪くありません。



説明書類。シンプルでお洒落な感じ。



説明書は日本語表記もあり。ただし、その日本語は若干微妙ですw



充電コードも付属しています。



ハウジングには磁石が入っているので、耳から外したときは、こんな風にカチッとひとつにまとめておけます。ブラブラしないし、落としにくくなるし、ちょっとしたことだけど便利な機能です。



豊富に用意された付属のイヤーチップは、どれもイマイチ耳に合わないため、有線版でも使っている「final Eタイプ」に変えました。イヤーチップは人によって合う合わないの個人差が大きいので、いろいろ試して気に入ったものを探すしかありませんね。




有線版と無線版で音質に違いはあるのか?

さて、肝心の音質ですが、残念ながら、まだはっきりした結論は出せていません。

ただ、「iPhone 6sとRHA MA750 Wirelessの組み合わせでSpotifyを聴く」という現状に限って言えば、期待とはちょっと違うなという印象です。「期待」とは、愛用している有線版のMA750と同じ音質だということ。しかし、最初に音を出した瞬間に感じたのは、音の硬さ。全体的に音の粒が尖って、高音も耳に刺さる感じがします。一方、低音側はこもった印象で、ひとつひとつの音の分離が悪い気がします。中音域の豊かさにも欠ける印象です。

とはいえ、無線のイヤフォン自体が初めてなので、無線同士での比較はできません。1万円代のイヤフォンとしては、充分に満足できる音でもあります。しかし、同じドライバーとハウジングを使う有線版のMA750との比較で言えば、あの丸みがありながら粒のしかっりした素直な音には及ばないというのが、正直な感想です。


でも、前述したように、はっきりした結論はまだ出せていません。というのも、iPhone 6sからBluetoothでイヤフォンへ音楽を飛ばす際のコーデックが、AACに限られているからです。iPhoneからコードで直接つなげる場合と違い、無線のイヤフォンは音を一旦圧縮してからイヤフォンへ送ります。この際の圧縮方式にはいくつかの種類があり、iPhone 6sが対応しているのはAACという規格になります。主にApple製品で使われているAACも高音質と謳われていますが、さらに高音質で転送できると言われているのが、aptXという規格。RHA MA750 Wireless自体はこのaptXに対応しているのですが、残念ながらiPhone側が対応できていません。(2019年発売のiPhone 11シリーズでも、aptXには対応しませんでした。)

つまり、iPhone 6sでSpotifyを聴いている現状は、まだRHA MA750 Wirelessの実力を出し切れていない可能性があるのです。


そこで期待しているのが、この2019年秋にSONYから発売されるであろう、Android搭載のWalkmanです。そもそもiPhoneの音にあまりいい印象は持っていなかったので、Spotifyの聴けるWalkmanが欲しいと常々思っていたのですが、それがついに実現しそうなのです。このAndroid WalkmanがaptXに対応して発売されるのならば、RHA MA750 Wirelessの実力を試すいいチャンス。Spotifyから基本的にダウンロードして聴いているために悩んでいた、iPhoneの容量問題も解決できるし、見た瞬間に購入を決意しました。

希望通りAndroid WalkmanでのaptXコーデック送信が試せるようになったら、改めて音質を検証したいと思います。

※宣言通り、NW-100を購入しました! 有線と無線の音質レビューもあります。
【WALKMAN NW-A100シリーズ】購入の理由と、使ってみた感想

(おしまい)

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