【都内散策】谷中七福神めぐり ~観光と祈願の元祖スタンプラリー

お正月といえばもちろん七福神めぐり(?)ということで、1月6日に谷中の七福神めぐりをしてきました。


谷中七福神めぐりは、江戸最古 

七福神めぐりは室町時代末期に京都で始まり、江戸時代に全国に広まったとのこと。東京だけでも30種類ほどの七福神めぐりがあるようですが、谷中のそれは約250年前に始まったと言われ、のぼりでもアピールされているように「江戸最古」が謳い文句になっています。



谷中七福神はこちらの7寺。不忍池弁天堂からスタートする説、東覚寺からスタートする説、さらにはどこからでもご自由に説まであるそうです。今回はJR山手線田端駅から出発し、上野の不忍池弁天堂にゴールするコースを選んでみました。山手線4駅分、約4kmの距離となります。



田端駅からスタート 

スタート地点の田端駅では駅員さんが七福神めぐりの地図を配っています。前日に自分でも歩いてみたそうで、2時間半ぐらいかかったとの話でした。

さあ、それでは地図を片手に出発!

とはいえ、街は七福神めぐりに向かう人々だらけなので、人の流れになんとなく着いて行けば、地図を見ずとも自然にクリアできてしまう勢いです。



福禄寿の「東覚寺」 

最初のお寺は「福禄寿」が祀られている「東覚寺」。御利益は「人望」です。
現在の時間は午前11時。見ての通り、すでに参拝客でいっぱい。ガイドさんの旗に率いられた団体さんも参加してます。

七福"神"だけに、神社をめぐるのかと思っていましたが、谷中の場合は全てお寺となっています。七福神そのものも中国からだったりヒンドゥー教出身だったりの多国籍ユニットですし(というか、日本由来は「大黒天」だけ)、日本人のおおらかさを感じますね。



どうも見当たらないと思ったら、東覚寺の福禄寿像は本堂ではなく御朱印所に祀られていたそうで、残念ながら見逃してしまいました。写真は奥の庭園にあった福禄寿っぽい像です(もしかしたら福禄寿じゃないかも)。実はこの庭園には七福神が全て揃っているので、七福神めぐりがここだけでも済んじゃうのは内緒です。

今回は元祖スタンプラリーとでも言うべき朱印集めも楽しもうということで、こちらで集印帳を購入。墨書と朱印代も込みで1,000円でした。



今日は風が弱く最高気温も9度とまずまずの天気ですが、境内の睡蓮鉢にはしっかりと氷が張っていました。東覚寺の前で配られていた使い捨てカイロが大活躍です。



かと思うと、同じ境内では梅の花が咲き始めたりもしています。



恵美寿(恵比寿)の「青雲寺」 

次に向かったのは「青雲寺」。
東覚寺で「すぐ隣だよ~」と言われましたが、ここまで約1km。何気に全行程中2番目に長い距離を歩きます。

ところで、今回初めて朱印集めをしたのですが、墨書をその場で書いて頂けるものだとは知らず、次々にさらさらと書き上げるその達筆ぶりには感動しました。朱印を頂くには1箇所ごとに300円が必要ですが、縁起物ですし記念にもなりますので絶対におすすめです!



こちらに祀られているのは「恵比寿」様。御利益は「正直」です。
煤けた姿が歴史を感じさせますね。こちらの恵比寿様は「恵"美"寿」と綴るようです。



布袋尊の「修性院」 

3つ目はすぐ隣りの「修性院」(今度は本当にすぐ隣です)。



ここでの見所はなんと言っても「布袋尊」像。
高さ2m、重さ200kgという迫力の巨体は、見れば必ずびっくりするはず! 「谷中七福神で一番人気の布袋様です」という売り子さんの台詞も納得の存在感。御利益の「大量」という言葉がまさにぴったりです。



谷中銀座でひと休み 

少し歩いて谷中銀座に到着。お昼ご飯を食べながら一休みです。谷中のプチ観光も楽しめるのが、この七福神めぐりのいいところですね。



寿老人の「長安寺」 

体力を回復したところで再度出発。程なく到着したのは「長安寺」。



こちらに祀られているのは「長寿」の御利益がある「寿老人」。

ところで谷中七福神は毎年1月元日から10日までが巡礼期間となっています。実は谷中七福神を拝観できるのは基本的にこの期間のみ。各寺独自の年中行事で個別に拝観できる機会もあるそうですが、一斉に拝めるのはこの10日間だけなのです!

・・・という話を聞いて、ありがたさも10倍にアップしました。



毘沙門天の「天王寺」 

谷中霊園の中を通りつつ次に向かうのは「天王寺」。
お寺によってお参りの待ち時間には差がありますが、こちらはかなり賑わっていました。



祀られているのは「毘沙門天」。御利益は「威光」です。
暗くて距離も遠いのでブレブレのシルエットでしか写りませんが、それがむしろ迫力を増していますね(?)。



大黒天の「護国院」 

そろそろゴールも間近。続いて向かったのは「護国院」。
この護国院もそうですが、七福神のお寺のうちいくつかは、靴を脱いで拝観することになります。歩きやすく脱ぎ履きもしやすい靴がおすすめです。



祀られているのは「大黒天」。御利益は「富財」。
こちらは大黒天像の前に数人ずつ正座してお参りする形式です。



弁財天の「不忍池弁天堂」 

全行程中最も長い1.2kmを歩いて、いよいよ最後の「不忍池弁天堂」に到着!
敷地が広いのであまり混んでいないように感じましたが、行列の待ち時間はさすがに一番の長さでした。



後ろを振り返ると参拝者の列がはるか先まで続いています。



祀られているのは「弁財天」。御利益は「愛敬」。
暗くて距離があるためよく見えませんが、こちらの弁財天は武器を持った8本の腕があるそうです。弁天様というと琵琶を持った優しい姿のイメージがあるので意外でした。



御朱印集めも楽しめる七福神めぐり 

・・・ということで、楽しかった七福神めぐりもついにおしまい。時間は午後3時半。途中で食事をしたり、穏やかな天気の日曜日ということもあって参拝の行列に時間を費やした結果、4時間半の巡礼となりました。田端駅の駅員さんに聞いた時間の倍近くかかってしまいましたが、気分的にはあっという間の4時間半です。



7つのお寺で朱印を書いて頂いた集印帳がこちら。
右から、福禄寿、恵美寿神、布袋尊、寿老人、毘沙門天、大黒天、弁才天です。最初の1,000円+(300円×6寺)で計2,800円。お賽銭も加えると結構な出費にはなりますが、お値段以上の思い出も残ります。まだまだ頁が残っているので、これから各地のお寺をめぐるのも楽しくなりそうです♪


と、駆け足でご紹介した谷中七福神めぐり。自分自身、待ち時間にいろいろなブログやホームページを見て情報を仕入れつつの参拝でしたが、その醍醐味はなんといっても自分の足で歩いて、自分の目で本物の七福神を拝むことです。

「7つの福を授かり、7つの難を逃れる」と言われる七福神めぐり。観光と祈願とスタンプラリーを兼ねたお正月のイベントとして、ぜひ体験してみてください!

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